Evergreen notes should be atomic
この世界は原子だけでぽつんと存在しているわけではない。原子があり、その組み合わせによって物質ができている。人間以外の動物にとっては「原子」という概念は不要なので、「原子」とは人間的観点からの見立てとも言える。人間が、その観念において物質を切り分ける粒度をそこに見出しているということ。
現実世界においても、水素原子一つだけを取り出して何かすることがないように、基本的には分子やらその上の粒度で物事は進む。しかし、水素原子という切り分けを設定することで、それについて考察したり、その特徴を研究したりできる。
「Evergreen notes should be atomic」は、自分たちが扱う(あるいはその脳に潜む)情報群にも、同じような「見立て」を導入しよう、というコンセプト。
逆に言えば、水素原子一つで何かをしましょう、という話ではない。
たとえば、いくつかのページがあり、その記述で「似たような何か」が出てきたときに、そこにページ・リンク・項目を「見立てる」→切り出す行為がそのコンセプトに相当する。
でもってそれに慣れてくると、単一のページからでも、その「似たような何か」を見立てる行為が行えるようになる。
このような操作を意識していると、新しく切り出されたページは、どこかのページとリンクを持っていることになり、別の原理である"Evergreen notes should be densely linked"とも呼応してくる。